午後、自由な時間が取れたが、暑さが半端なく、外へ出るべきかどうか悩んだ。それでも自宅裏山が気になったので、午後3時近くにもかかわらず意を決して出かけた。

山に入ってすぐ、しおれたキノコが何個か見つかった。これは期待できるかもと思いながら遊歩道を進むと、遊歩道に本種がたくさん発生していた。しかし、雨が降っていないせいか傘が割れたものばかりだった。コビチャニガイグチに似ているが、コビチャニガイグチの情報が少なく、似たイグチも何種類かあるため同定できなかった。

しばらく探すと、斜面で綺麗な個体を発見。味を確かめてみたが苦くない。コビチャニガイグチでよさそうだが、確実とは言えないので「?」としておく。

遊歩道から西側斜面へと進む途中で本種がたくさん発生していたが、老菌や何かにかじられたものばかりで被写体になるものがなかった。ようやくマシな個体が見つかったので撮影。

こんなふうに群生しているものが多数あったが、綺麗な被写体はない。

2個並んだ綺麗な個体があったので撮影したが、管孔がやや食われている。

この斜面の定番キノコだが、今季は初確認。

幼菌もあった。

何箇所かで見られた。この山のどこでも発生するポピュラーなキノコ。

このような幼菌がたくさん発生していた。これも裏山ではどこにでも発生する。

先に進んだ別のポイントにあった成菌。

裏山では初確認。遊歩道沿いに2個発生していた。

これも裏山の定番キノコ。

単発で何個も発生していたが、綺麗な状態のものは少なかった。

裏山へ入ってすぐのポイントでキノコが多数見つかったため、ここだけで1時間30分を要してしまった。
暗くなり始めたため慌てて次のポイントへ進む。すると本種が見つかり、落ち葉をかき分けていると傘を壊してしまった。がっかりしていると近くにこの個体があり、しかもこの個体のほうが綺麗だった。ラッキーだ。

時間がないので次のポイントへ。先週コガネヤマドリが大量発生していたポイントだが、コガネヤマドリはどれもボロボロになっており、新たな発生はなかった。その代わりに本種が何個か発生していたが、虫に食われたものばかり。それでも付近をしつこく探していると比較的綺麗な個体が見つかった。

さらに探すと本種らしい綺麗な個体を発見。

とうとう5時を過ぎて、林の中はかなり暗くなってしまった。本種は遊歩道の真ん中に発生していたが、歩く人はほとんどいないので踏まれずに残っていた。写真では明るそうに見えるが、実際はかなり暗く、ISO800まで感度を上げてどうにか撮影できた。
雨が降っていないのでキノコはほどんどないと思っていたが、いい意味で期待を裏切り、たくさんのキノコに出会えた。最後は駆け足になり、ゆっくりと見られず、一番奥のポイントまで進むことを諦めざるを得なかった。もっと早く家を出るべきだったと後悔。
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