静岡木の子の会観察会を沼津市の公園で開催した。昨年の同時期に開催した場所と同じ。

10月中に観察会を行おうと思っていたが、今年は9月から10月にかけて行事やその下見が重なったこともありなかなか開催にこぎつけることができなかった。開催を希望する会員からの意見もあり、11月になってしまったが開催することになった。この日の予想最高気温は24℃予想だったので薄着で行ったが、この地の標高が高いせいかかなり涼しい。この陽気ではキノコの発生に期待が持てそうもなかったが、歩き始めると不明種がそれなりに発生しており、本種もこのポイントで群生していた。

参加者の1名が見つけて写真を撮影していたので、そのあとで撮影。かなり立派な個体だったので、遠目で傘を見た時は「まさかこの時期にムラサキヤマドリタケ?」と思ったが、よく見ると本種だった。傘表面の不明瞭な斑点が本種の特徴。

先行していた参加者が集まっていたポイントに行ってみると、本種が4個並んで発生していた。こんな遅い時期でも新鮮な状態の本種が発生していたので少し驚いた。

桃色タイプのハナオチバタケよりも濃い桃色。

昨年もこのポイントに発生していたが、今年も期待どおり群生していた。なかなか見られないキノコなので貴重な場所だと思う。

別の個体。

モドキのほうも発生が確認できた。滑りが綺麗。

広場で昼食をとっていたところ、足元のコケの間に発生していた。緑色だったのでコケと同化しており気付きにくい。この場所に座らなかったら見つけることはできなかっただろう。

珍しいキノコではないが、新鮮な状態だった。皮の模様が綺麗。

斜面の裸地に発生。新鮮な状態のため口紅が鮮やかに残っている。

昨年と同じ木の同じ箇所に発生。

参加者が見つけて撮影していたので、そのあとで撮影。傘が反り返っているが、紫色は鮮やかに残っていた。

柄が短く、傘裏まではっきりと撮影することは困難。傘の表面の土やゴミも取り切れなかった。

全体が透明感のある緑色でその中に黒い点があり非常に綺麗なキノコ。ズキンタケの仲間かと思うが、種名はわからない。
秋も終盤だが、数多くの不明種も含めるといろいろなキノコが見られた。



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