静岡木の子の会「東部地区観察会」を富士山のブナ林で開催した。この時期なのでキノコが少なくただのハイキングになるかと思っていたが、意に反してキノコの発生量は多く、楽しい観察会となった。
雨上がりの綺麗な状態のキノコも見ることができた。
ナラタケ

ナラタケはこの2個しか見つからなかった。
フチドリベニヒダタケ

傘表面の模様が特徴的なキノコ。ヒダの縁取りもしっかりと出ていた。
不明

クヌギタケの一種かと思ったがよく見ると雰囲気が違う。結局何なのかわからないが、発生の仕方が綺麗だったので撮影。
ウラベニガサ

あちらこちらで見られた。
コガネヌメリタケ

あちらこちらで見られたが、傘が灰色っぽい色のものが多く、この個体だけが名前のとおり鮮やかな黄金色をしていた。
ヌメリスギタケ

秋のキノコだが、この時期もたまに出るらしい。
ムササビタケ

本種は発生後すぐに黒っぽくなり、なかなか綺麗な状態のものに出会えないが、この個体は新鮮だった。

上記写真(群生)の上部に写っている個体を撮ったもの。
ヒロメノトガリアミガサタケ

何個か発生していたが、雨が続いていたせいか汚れているものが多かった。この個体はなぜか途中で90°折れ曲がっている。
チシオタケ

何箇所かで見られたものの、くすんだ色のものが多く、この個体だけが本種らしい鮮やかな色をしていた。
キツネノロウソク

赤色と桃色が鮮やかで綺麗だが、この仲間の特徴である胞子「グレバ」は非常に臭い。赤色の部分に付いていたはずだが、すでに虫が来て舐めたり運んでしまったようだ。本種はこの1個だけしか見つからなかった。
不明

かなり不朽の進んだ倒木の下に発生。ツバがあり、傘に条線があるなど特徴はいろいろあったが名前はわからない。
キイロスッポンタケ

何箇所かの倒木で発生していたが、この個体が一番新鮮だった。頭にグレバも沢山残っている。この倒木はキイロスッポンタケがいっぱい発生していたので、付近は異臭に包まれていた。
コメント
いろいろなキノコに出会えて楽しい観察会になって何よりでした。フチドリベニヒダタケは良い個体ですね。雨が多かったので傷んだ個体も多かったのかも知れませんが、どの被写体も綺麗で興味深いです。これから雨の合間を縫って初夏のキノコが撮れると良いですね♪
今回の観察会としてこの場所を選んだのは正解でした。まだ少し時期としては早いかなと思っていたのですが、雨が多かったせいかいろいろなキノコを見ることができました。6月くらいになればテングタケやイグチの仲間が出てくると思いますので、さらに楽しめるのではないでしょうか。