2020/10/18 富士山(静岡県)

 調査目的で富士山の標高の低い場所へ行って来た。キノコの発生量は思っていたほど多くなかったが、この時期に発生するものとしての種類は多く見られたので充実した探索となった。

ムキタケ

 車を降りてすぐの倒木に発生。この後もいろいろな箇所の倒木で見られた。

 ひしめき合って発生していた。傘裏も綺麗で最高の被写体だった。

ワカクサタケ

 仲間が発見。傘径10~15mmの小さなキノコだが、緑色でぬめりがあり非常に綺麗だった。当初「種名はわからない」としたが、うたろさんより本種と教えていただいた。

 傘の開ききっていないものは特に緑色が濃く綺麗だ。

キホウキタケ

 1株だけ発生していた。

アカチシオタケ

 この周辺の倒木にたくさん発生していた。これも秋終盤のキノコ。

ホテイシメジ

 倒木に発生していたのでもしかすると別種かもしれない。「キノボリホテイシメジ」と命名したいくらいだ。

シイタケ

 昨年はあちらこちらの倒木にたくさん発生していたが、今年は少なかった。それでも状態のよい成菌と幼菌が並んでいるものがあったので撮影した。

オニナラタケ

 小さな埋もれ木から発生していた。ちなみに手前に写っている小さなキノコはウスキブナノミタケ。

チャナメツムタケ

 前日の雨のせいでぬめりがすごかった。

キヒラタケ

 サイズは小さかったが、濃い黄色と傘表面の毛羽立ち感が綺麗だ。

オシロイシメジ

 あちらこちらに群生しており、とにかく発生量が多かった。

オオワライタケ

 富士山では初夏によく見かけるが、この時期に見たのは初めて。発生はこの倒木のこの5個のみ。

ヌメリスギタケ

 何箇所かで見られたものの、昨日の雨で傘表面の鱗片がとれてしまっているものばかりだった。この場所のものだけが本種の特徴がよく出ていて新鮮だった。

 この場所に発生してたものは当初ナメコかと思ったが、傘表面に若干の鱗片があり、本種でないかと思われる。しかし、広葉樹にしか発生しないと思っていた本種が、なんと針葉樹(モミ)から発生していたので意外だった。もしかすると別種の可能性もある。

クサウラベニタケ

 地上生のキノコが少ない時期だが、本種はこの場所にたくさん発生していた。

ブナハリタケ

 3ヶ所で見られたが、この場所のものが一番新鮮で、傘裏の針もしっかりしていた。

ブナシメジ

 市販で売られている栽培品のような株状のものを見てみたいが、自然界にはほとんどないようだ。今回見つかった個体もこんな感じでぽつりぽつりと出ている。

キショウゲンジ

 珍しいキノコではないが、3個が重なり合って出ている姿がおもしろいので撮影。

コメント

  1. うたろ より:

    調査お疲れ様でした。山梨遠征も今回もいろいろと出ていて良かったですね。ぬめりのあるキノコは写真でも綺麗です。不明種はワカクサタケに似ていますがいかがでしょうか?私達は今回の長野、富山遠征では60種程のキノコを確認しました。(名前がわかるものだけで本当はもっと沢山です。)ほとんどが富山で見ました。今年はマイタケが不作だそうです。毎年採っている人も採れていないとか。北陸は雪の時期が長いので、夏のキノコと晩秋のキノコが同時に出ますが、それでも今年はちょっと様子が違うようでした。気温が下がってきました。あとはムラサキシメジで終わりかな⁉︎

  2. 木野 光明 木野 光明 より:

     長野、富山のキノコの話は是非今度お聞かせください。楽しみにしています。
     不明種が「ワカクサタケ」ではないかとのことですが、そのとおりだと思います。HPも「ワカクサタケ」に変更しました。ご指導ありがとうございました。

  3. 木野 光明 木野 光明 より:

     10/18の投稿は日付が9月だったりなど誤記が多く、また載せたはずのシイタケ、オニナラタケが抜けており、本日追加訂正いたしました。

  4. うたろ より:

    オニナラタケの写真は迫力があります。シイタケも綺麗です。載せなきゃ勿体ないところでした。忙しいのに頑張っていらっしゃるなと感心しきりです。これからも無理のないように頑張ってください。

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