2025/5/24 富士山(静岡県)

 静岡木の子の会観察会を富士山のブナ林で開催した。

不明

 歩き始めてすぐのモミ林の倒木上に発生。アシナガタケのような形のキノコだが種名はわからない。

キララタケ

 倒木のすぐ横の陰になっている地上に発生。倒木から発生しているように見え、しかも濃い茶色だったのでコキララタケかと思ったが、よく見ると本種だった。

ホソツクシタケ

 本種はホオの実に発生し決して珍しいものではないが、とても新鮮な状態だったので撮影。

コガネヌメリタケ

 何箇所かで見られたが、老菌ばかり。被写体としてよかったのはこの個体だけだった。

エノキタケ

 冬のキノコとあって里ではこの時期もうほとんど見られないが、標高が高く涼しいせいか、この時期でもまだ発生していた。

フジイロチャワンタケモドキ?

 倒木に発生。情報源が少なく、本種である確証が持てないため「?」とした。

不明

 モミ林に発生。傘の表面は黒くビロード状、古くなるとぬめりのような光沢が出る。柄は根本が膨らむ。全員でなんだろうと少し議論したが、全く同定できなかった。

ヒロメノトガリアミガサタケ

 モミ林を歩いていると仲間が2個並んでいる本種を発見。お目当てのキノコとあって参加者全員歓喜に湧いたが状態は古かった。すると付近で次々と見つかり出し、このカットの個体は状態がかなりよかったので撮影。

  

 午後は違うポイントを歩いたが、ここでも本種が見つかり、しかも状態のよい大きなものが3個並んで発生していた。こんなによい場面にはなかなか出会えないだろう。

ハゴロモイタチタケ

 古いボロボロの倒木の横に数個発生。傘表面のしわが特徴的だ。

  

 午後歩いたポイントでも見つかり、状態のよい2個が並んで発生していた。

オオホウライタケ

 倒木のすぐ横の地上に発生。

カワキタケ

 当初見つけた時はアシグロタケだと思ったが、傘裏を見るとヒダだったので本種とわかった。

キノハダアシグロタケ(仮称)?

 パッと見、黒っぽいヒラタケに思えたが、傘裏が管口になっており柄の根本が黒かったのでアシグロタケとわかった。ただ、アシグロタケにしてはかなり傘表面が黒く、個体差にしては差がありすぎると感じた。あとから来た会長に聞くと本種であるとのことだったが、情報源が少ないため「?」とした。

 

 ローアングルで撮影。

キイロスッポンタケ

 歩いていると糞のような悪臭が漂って来た。これはキイロスッポンタケの臭いだと確信し、付近を探すと倒木上に発生した綺麗な個体を発見。

 

 1個だけにしてはやけに臭いなあと思っていたところ、仲間がその近くで群生しているものを発見。

 予報では天候が悪化するとのことで、当初開催すらも危ぶまれたが、15:30までの長時間にわたって観察でき、気温も涼しく、キノコもいろいろ見つかり充実した観察会となった。

コメント

  1. 1日間の探索お疲れ様でした。
    天候上の問題で開催出来るか怪しいところでしたが天気ももってくれて良かったです。
    ノーマルのアミガサタケを見ることは出来ませんでしたがヒロメノの三兄弟、
    キイロスッポンタケの四兄弟を発見でき多種多様なキノコを見つけることができて楽しい観察会になりました。
    また一緒に探索できる日を楽しみにしています!

    • 木野 光明 木野 光明 より:

       昨日はお疲れさまでした。多くのよい場面に出会えて本当によかったですね。
       参加者の皆様に楽しんでいただけたのではないかと思います。次回以降の観察会もよろしくお願いいたします。

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