キノコの発生時期としては中途半端な時期だが、今月中旬以降に予定している観察会の下見を兼ねて、友人2人とともに静岡市の里山へ行って来た。

古い広葉樹の細い倒木の横に発生。イタチタケ系であることはわかったが、当初何なのかわからず。すると仲間が5月に小田原市で見た本種であると教えてくれた。確かに写真で見ると特徴が出ている。

針葉樹の古い倒木に発生。

キノコが少なく、まだテングタケやイグチの発生は期待できないと思いながら歩いていると、遊歩道脇で本種が見つかり、急にやる気が出てきた。

傘が割れており被写体としてはあまり良くないが、柄の模様や基部のふくらみ、傘表面の状態を見る限り本種でよさそうだ。

本種はいろいろな場所で群生していた。このポイントも大きな菌輪となっており、特徴的な嫌な臭いが漂っていた。

ムヨウランの根本に発生。ランは詳しくないのでネットで調べたところ、花の特徴からウスキムヨウランらしい。ムヨウランはベニタケ属と菌根を形成するとのことだが、なぜかベニタケではないキノコがいっしょに発生していた。たまたまなのだろうか。薄紫色をしたキノコでフウセンタケ属のようだが、種名はわからない。

キホウキタケかと思ったが、どちらかというと橙色に近い色のためなんともいえない。ホウキタケの仲間も似たようなものが多く、同定は難しい。

昼食後、近くの別の山へ移動。昨年本種を見たポイントに立ち寄ると、発生量は少なかったものの、今年も本種が発生していた。

遊歩道脇に発生。大小合わせて10数個発生していた。

ワワタケの仲間も似たものが多く、同定が難しい。当初アヤメイグチかと思ったが、仲間が本種と同定。確かにアヤメイグチは柄の模様が粒状であり、繊維状の模様のこの個体は本種であるとわかる。

地面から発生していたため当初は何かわからなかったが、写真を撮影する際によく観察すると本種であることがわかった。
歩いている時はキノコが少ないと感じていたが、撮影した写真を確認するとそれなりにキノコがあったことがわかり、なんだかんだいって結構楽しんでいたんだなあと思う。
コメント
もうアワタケ類が発生しているのですね。
自分のフィールドでも夏キノコが目立つようになってきました。中でも広葉樹(コナラ?)のウロにヤナギマツタケが発生していました。
そのため三島市の樹園にも本種が発生しているかもしれませんね。
あと目にした程度ですが昨年の6月13日にアカヤマドリの目撃情報があったので、浜松市の公園へ近日中に探索に行こうと思います。